2023年12月3日(日) に兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホールで開催されるbillboard classics × SNOOPY 『Magical Christmas Night』。PEANUTSコミック生誕70周年を祝し、2020年にスタートしたSNOOPYのオーケストラコンサートでは、これまで3年連続でゲストボーカルとして出演した城田優さんが、今回は出演に加え演出を担当。コンサートの見どころや演出に懸ける思いを語っていただきました。
—今まで3年間ゲストボーカルを務めたコンサートで今回は演出も担当されるということですが、どのようなきっかけで実現したのでしょうか?
(コロナウイルスの影響で)制限が多い中で過去3年間開催してきて、本来はもっとこうしたかったよね、とか、こうした方がもっと楽しいんじゃないかという考えはありました。3年間携わらせていただいてお話をさせていただける関係性が出来上がったとき(去年の開催前)に「もう少しこうしたらいいんじゃないか」ということはお伝えしました。その中で「来年は演出もしますか?」と声を掛けていただき、今回演出としても参加することが決まりました。
—billboard classics × SNOOPY 『Magical Christmas Night』で演出・出演を行う上でステージに懸ける思いを教えてください
僕の中ではPEANUTSがあって、クリスマスやオーケストラという要素があって、そこに城田優というワードがあって。一つひとつがとてつもなく大きなパワーを秘めていて…。料理に例えると最高の食材がいっぱいある中で「食材がすごくいいのに何でこことここを合わせないの、もう少しこうしたらめちゃくちゃ美味しくなるじゃん」ということを、今回僕なりに実践していきたいです。PEANUTS、オーケストラ、クリスマス、城田優を掛け合わせるんだったらこういうことじゃないですかっていうのをお見せするつもりなので、ぜひ観にきていただきたいです。
—それは楽しみです!どのような公演になるんでしょうか?
『Magical Christmas Night』というタイトルも僕が付けさせていただいたんですけど、クリスマスという日にPEANUTSの仲間たちと共にマジカルで素敵な夜を過ごすというテーマで、スヌーピーたちが住んでいる世界にお邪魔するような。劇場に入った瞬間からそこにはスヌーピーが住んでいるであろう世界が広がっていて、その世界に入り込めるようなコンサートになると思います。
—いままでの公演とは具体的にどのように変わるのでしょうか
(兵庫公演ではCrystal Kay、東京公演では清水美依紗の出演が決まっていて)メンバーが変わると歌声も変わるので、そういった音楽的な変化はもちろんですが、まずは目で見る “視覚的なコンサートの楽しみ方” が今までと10倍ぐらい変わると思います。楽しさやわくわくする感覚を目でも感じられるのではないかなと。
僕の中でミュージカルや舞台で一番重要なことだと思っている「没入感」をテーマに、今回の『Magical Christmas Night』を作っていこうと考えていて。ホールに入った瞬間からPEANUTSの世界観やクリスマスの夜といった、僕が舞台を演出するうえでキーワードとして大切にしていることを可視化させたいと思っています。
例えば「ファントム」(今年城田さんが演出・主演を務めるミュージカル)など、僕が演出したものを見た人で、あの世界観が好きだったなと思う方だったり、僕が作った作品に触れたことのある方たちでそれが好きだったという方には、間違いなく喜んでいただけると思います。