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1年に1回公開!国の登録有形文化財『旧和田岬灯台』の貴重な内部を見てきました 神戸市

須磨の海を見渡すように立つ赤い灯台『旧和田岬灯台』(神戸市須磨区)。普段は外からしか見ることができない灯台ですが、今回一般向けに行われた内部の特別公開を取材してきました。内部の様子を灯台の歴史と共にご紹介します。

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灯台は『須磨海浜公園』内にあり、灯台の高さはおよそ15.75m。その色と大きさでよく目立ちます。近くには昨年新たに整備されたエリア「松の杜ヴィレッジ」があります。

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こちらの灯台は江戸幕府が兵庫開港に備え、外国船の夜間航行の安全を確保するために設置したもの。今でこそ赤い色合いが特徴的ですが、当初は白い塗装だったのだとか。

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その名の通り元々は神戸市・和田岬にありましたが、1963年10月に和田岬に新たな灯台ができたことからその役目を終え、この場所に移転してきました。その後は「須磨の赤灯台」の愛称で親しまれ、1998年には国の有形文化財に登録されています。

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いつもは外からしか見られない灯台ですが、この日は扉が開いていました。さっそく内部へ!

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とその前に。入口で気になるものを見つけました。漢字のように見えますが、何と書かれているのでしょうか?

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灯台前に展示されていた資料によりますと、こちらは灯台の初点灯の日が記された記念額なのだとか。灯台が出来上がってから初めて点灯した「明治5年1月29日」と、その後、鉄製灯台に改築されてからの初めて点灯した「明治17年3月1日」の2つの記念すべき日が記されているそうです。

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灯台に関する予備知識を入れ、ついに内部へ潜入!扉から入ると二手に分かれており、右に進むとこんな感じ。薄暗く、小さな窓と棚があります。

さらに奥へ進むと、中には大きくて曲がったはしごが!横浜にある灯台局の工場で制作されたもので、1本のまっすぐなはしごを、ぐにゃりと曲げて設置しているのだとか。これは上るのも下るのも、高所恐怖症の記者には難しそう…。

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ちなみに左に進むとこんな感じ。棚と小さな窓があるだけでした。

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この橋は2層の階段室につながっており、上の3層に行くにはさらにはしごを登らなければならないようです。

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また当日、会場では灯火に使用した「フレネル式レンズ」が。光源からの光を水平に飛ばすため、丸い形になっているんだそう。これらは最上部の灯籠に残されているのだとか。分厚くて大きなレンズを見れば、その光が船にはっきりと届く理由が分かるような気がします。

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普段外から見ている灯台の内部はもちろん、歴史についても深く知ることができるいい機会となりました。今後灯りがつくことはないかもしれませんが、その存在が公園や海を利用する人々を明るく照らしてくれているような気がします。

詳細情報

Kiss PRESS編集部:横山(す)

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