日常に根付く、上質でシンプルなパンの数々
門戸厄神のパン屋さん『gnome(ノーム)』【職人こだわり「明日のパン」 Vol.4】
今年、4年ぶりにパンの消費量全国1位に返り咲いた兵庫県。たくさんのお店がありますが、種類や製造方法はそれぞれ違い、味わいも様々です。そんな個性あふれるパン屋さんを取材し、職人たちが認めた「明日のパンを買うのにおすすめなパン屋さん」をリレー方式で紹介してもらう連載企画!
小麦から人々の手元に渡るまで、マニアックすぎるこだわりを紐解きます♪
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場所は阪急電鉄「門戸厄神」駅から歩いて7分。『門戸厄神東光寺』までもう少し!という住宅街の中にあります。
店は2018年にオープンし、今年で7年目。店主の明石(あかいし)さんは愛媛県出身で、お父様も愛媛でパン屋さんを営んでいるのだそう。この日はあいにくの天気だったにもかからわず、店にはひっきりなしにお客さんが。
パン作りは朝の4時からスタート。時間差で次々と焼きあがっていき、店には40種類ほどのパンが並びます。
「日常的に食べてもらえるパンを提供したい」と、あえて住宅の多いエリアに店をオープン。でも、明石さんの思う”日常に根付くパン”はさらにその奥にあるのです。
まず1つめのこだわりは「生地や素材の良さを追求すること」。店では数種類の小麦や自家製の酵母、ライ麦酵母などもパンに合わせてブレンドすることで、風味や味わいが引き出されたパンが出来上がるのだとか。
「原料となる小麦はいつも一定の状態というわけではなく、ブレがあります。さらに季節など、製造の面においても変化していくことがたくさんあります。それらをふまえてどれだけ”ブレのないパン”を作ることができるかがパン作りの面白さであり、魅力かな」と明石さん。確かに毎日の味が同じように楽しめるのは、とても重要なことですよね。
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また「旬のものをできるだけ使用したい」という思いから、卵や麹の酵母といった生地に使用する素材のほか、パンに使用する具材も農家さんなどと直接やり取りして取引しているのだそう。
2つめのこだわりは「味わいのシンプルさ」。毎日食べるものだからこそ、飽きの来ないシンプルな味わいを追求しているのだとか。
「家でスープにつけて食べたり、それぞれ日常のベースになるようなパンにしたい」ということで、店では「カンパーニュ」や「コンプレノワ」などといった大きめのパンが人気です。
今回は中でも「くるみ入りのコンプレノワ」をいただきました。くるみの香ばしさと食感がよく生地の酸味が絶妙で、確かにこれはスープにつけて食べたい!
特に人気だというパン以外にも、店ではリクエストを受けることも。こちらのスコーンのほか、ベーグルなどはお客さんからのリクエストを受け完成したのだとか。リュスティックなど、モチモチのパンも人気だそうです。
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「自分たちがおいしいと思うものを作って、小さい子どもたちが大きくなっていくのを見届けられたら」と話す明石さん。こだわりが詰め込まれたシンプルなパンは、いまや門戸厄神の人々の”お守り”のような存在になっています。
- 場所
- gnome
(西宮市門戸東町8-25 )
Google マップ - 時間
- 9:00~18:00
- グルメサイトで見る