次の日でもやわらかくおいしいパンからは、季節の香りが
摂津本山のパン屋さん『ぱんらぼsaku』【職人こだわり「明日のパン」 Vol.3】
今年、4年ぶりにパンの消費量全国1位に返り咲いた兵庫県。たくさんのお店がありますが、種類や製造方法はそれぞれ違い、味わいも様々です。そんな個性あふれるパン屋さんを取材し、職人たちが認めた「明日のパンを買うのにおすすめなパン屋さん」をリレー方式で紹介してもらう連載企画!
小麦から人々の手元に渡るまで、マニアックすぎるこだわりを紐解きます♪
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第3回目となる今回は、『Boulangerie ONO(ブーランジュリオノ)』の店主が「様々な天然酵母を使ったパンが魅力的!」と太鼓判をおす摂津本山のお店『ぱんらぼsaku』。JR「摂津本山」駅から歩いておよそ10分の住宅街にあります。
2014年にオープンし、今年で10年目を迎える同店。小さなお店なのですが1日に並ぶパンの種類はなんとおよそ50種類!
すべてのパンは店主の佐久間さんが奥様と2人で手掛けています。朝4時ごろから作り始め、焼きあがった順に店頭へ。だいたい午後1時ごろに全てのパンが並び終わるのだそう(記者は午後1時に取材を終えて帰ったのですが、その時点で売り切れ間近でした)。
そのため、店にはこんなものも。パンの焼き上がり時間の目安が時間割のように書かれた「sakuぱんだより」です。お気に入りのパンがある人はもちろん「次はどの時間帯に行こうか」と考えを巡らせることができそうですね。
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そんなパンたちに込めた一番のこだわりは「次の日でもやわらかくておいしい」ということ。「日本人は次の日に食べるパンを買うことが多いので、そういった点を大事にしています」と佐久間さん。
その秘密は「自家製の天然酵母」にあり!店では「レーズン」「ルヴァン(小麦からおこす酵母)」「ホップ」「サワー(ライ麦)」に加え、「季節の酵母」の計5種類を、生地によって使い分けています。
特に「季節の酵母」には旬の果物や野菜を使用。旬の食材によって作られたパンなんて、食べた瞬間に”季節の香り”を感じられる気がしますよね。
また「発酵にかける時間の長さ」もポイント。どのパンも仕込みを行ってから焼きあがるまで1日から2日ほどかかるのだとか。長く発酵させることでパサパサするのが遅くなるそうです。
そんなこだわりが詰まったパンの中でも、1番の人気商品は食パン「もとやまぱん」。皮はサクッと、中はもっちりしているのが特徴で、シンプルにトーストしてバターをつけて食べるのがおすすめの食べ方なのだそう。
今回はそんな「もとやまぱん」を使ったサンドイッチや「おひさまぱん」、「はちみつバターサンド」を実食。
耳のサクサクさと中のモチモチさが絶妙で、バターの風味が広がる厚焼き玉子によく合います。ごま食パンは高加水パンのようなしっとりさで、ごまの風味が抜群。シャキシャキで酸味のあるキャロットラぺが食感のアクセントになり、朝ご飯にもランチにもピッタリだなと感じました。
ご紹介したパンは、サンドイッチ以外すべて予約が可能(受付は前日まで)。取り置きも午後6時まで可能なので、どうしても食べたいパンがある人は予約をして訪れるのがおすすめかも。
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「自分がパンを作れる限り、同じ味わいのパンをここで作っていきたい」と話してくれた佐久間さん。店の近くに住んでいる人がうらやましいなと思うほど、朝が楽しみになりそうなパンが並んでいました。
詳細情報
- 場所
- ぱんらぼsaku
(神戸市東灘区本山中町3丁目1-14)
GoogleMapsで探す - 時間
- 9:00~18:00(売り切れ次第終了)
- 定休日
- 月曜~水曜日